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新発田で堀部安兵衛の供養墓建立へ

 2017年09月30日 
花岳寺の堀部安兵衛の墓碑に手を合わせる嶋谷次郎八会長と関根正隆住職
 赤穂義士・堀部安兵衛武庸(たけつね)ゆかりの新潟県新発田市で、生家の菩提寺供養墓が建立されることになり、関係者がこのほど花岳寺を参拝。供養墓に納めようと、義士墓所の土を持ち帰った。
 安兵衛は新発田藩士・中山弥次右衛門の嫡子。新発田市内には安兵衛の銅像や生誕碑があるほか、3年前にはゆかりの資料を展示する伝承館が開設された。供養墓は設立104年の顕彰団体「武庸会」が「後世に義勇を語り継ぐために」と中山家菩提寺の長徳寺に建立を計画しており、今年の義士祭でお披露目する予定という。
 このほど、武庸会9代目会長の嶋谷次郎八(しまや・じろうはち)さん(76)と長徳寺の関根正隆住職(40)が来穂。花岳寺の了解を得て安兵衛の墓石そばの土を一握り分、真綿袋に入れて大切に持ち帰った。
 同寺には安兵衛が植えたと伝えられる石台松(現在は2代目)や四十七士木像を安置する義士堂があり、義士ファンも多く訪れる。「安兵衛を偲ぶ場になれば」と嶋谷会長。東京・泉岳寺の土も一緒に納める予定で、関根住職は「新発田と赤穂、江戸を結ぶ縁の象徴としても大切にお守りしたい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2017年9月30日(2247号) 3面 (11,025,304byte)
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