忠臣蔵浮世絵2000点をネット公開
2018年07月30日
運用開始した「赤穂市『忠臣蔵』浮世絵データベース」に収録されている作品の一部ついて説明する赤間亮教授(右)と小野真一課長
浮世絵のデータベース化に先駆的に取り組んできた立命館大学アート・リサーチセンターと共同で4年がかりで構築。担当した同大学文学部の赤間亮教授(57)=日本文化史=は「忠臣蔵をテーマにした浮世絵データベースとしては数と品質を総合すれば世界最高水準」と価値を語る。
市は平成27年11月に同センターと学術交流協定を締結。赤穂市立歴史博物館と市教委市史編さん室、赤穂義士会が所有・所管する全作品を一点ずつデジタル撮影し、作品名と作者、制作年月などのデータ入力を進めた。江戸から明治にかけての浮世絵を中心に大正期の石版画、昭和の肉筆画まで、平成27年度末時点で同市が所有・所管するすべての作品を収録した。
高精細画像のため、「人物の毛髪のような繊細な描写や作品内に書かれた文字も鮮明に見ることができる」(赤間氏)という。大英博物館も採用している同センターのクラウド型データベースシステムを活用。他の所蔵機関の作品データを組み込むことで、「世界的なデータベースに進化する可能性がある。多様な忠臣蔵浮世絵にさまざまな角度から焦点を当てた『ウェブ展覧会』の開催も可能だ」(同氏)と夢を広げる。
今後も5年ほどの間隔で新たに収蔵した作品をデータベースに追加していく予定。市教委市史編さん担当の小野真一課長(56)は「専門家だけでなく、一般の方にも楽しんでもらえるのでは。忠臣蔵文化の普及と赤穂市のPRにもつながる」と期待を話した。
「赤穂市『忠臣蔵』浮世絵データベース」は赤穂市のホームページからもリンクしている。
<前の記事 |
[ 文化・歴史 ]
絵マップコンクールに力作55点 色づき始めた木々の中 唱歌コンサート [ 文化・歴史 ] 2021年11月01日2021年度文化・スポーツ賞 受賞者決定 「坂越の船祭」祭礼船の劣化防止に海水 [ 文化・歴史 ] 2021年10月31日雲火焼創出の大嶋黄谷 生誕200年展 [ 文化・歴史 ] 2021年10月30日MOA児童作品展 30・31日に開催 塩屋で保存会が屋台飾り付け 伝統継承 [ 文化・歴史 ] 2021年10月24日2年ぶり赤穂市美術展 7部門352点 [ 文化・歴史 ] 2021年10月22日第50回義士祭奉賛学童書道展の作品募集 「有年山城もあるよ!」地元住民らPR 「今こそ素行の教えを」石平氏講演 [ 文化・歴史 ] 2021年10月11日生誕400年記念講演会「思想の巨人 山鹿素行」 市制70周年を祝い雲火焼と緞通寄贈 [ 文化・歴史 ] 2021年10月01日路地の「懐かしさと温かさ」写真で表現 [ 文化・歴史 ] 2021年09月28日培った音楽の力 赤穂高校音楽部 実りの秋 [ 文化・歴史 ] 2021年09月27日
コメントを書く