全国伝統的工芸品展で赤穂緞通作家2人入選
2023年01月01日
2022年度全国伝統的工芸品公募展で、赤穂緞通作家の見並なおこさん(46)=上郡町高山=と宮本理絵さん(41)=片浜町=が入選した。ともに初出品で、うれしい入選となった。
見並さんの入選作「新赤穂手織り絨毯 花結文」(縦100センチ、幅80センチ)は赤穂緞通の織りの技術にペルシャ絨毯やトルコ絨毯の技法を組み合わせた独自の製法で織り上げた品。15歳で赤穂市教育委員会の織方技法講習会を受講して織り手の道へ入った長年のキャリアから生み出された、他に類のないオリジナル性が評価された。
ベテラン作家の柳田緑さん(74)=坂越=に弟子入りして5年目の宮本さんは「毘沙門亀甲」を織った一枚(縦54センチ、横79センチ)で入選。伝統的な日本の文様でありながら赤穂緞通では見ることのなかった文様を浅葱色と水色、白茶の3色で織り上げた。
「憧れの公募展だったので入選できてうれしい。次回も私だけにしか織れないオリジナルを追求したもので挑戦したい」と見並さん。宮本さんは春には新築の自宅に工房を構えて独立する予定で、「もっと技術の向上に努めて、一枚一枚丁寧に製作していきたい」と意欲を話した。
同公募展は、伝統的技術・技法に現代生活の中で使われるための新しいアイデアや表現を取り入れた市場性のある作品を公募して製品開拓につなげる主旨で一般社団法人伝統的工芸品産業振興会が主催。47回目となる今回は全国から211点の応募があり、101点が入選した。関係者によると、赤穂緞通の入選は第42回の根来節子さん=古浜町=以来5年ぶり。
2人の作品は同展の優秀作品展(1月4〜12日、東京都港区赤坂・伝統工芸青山スクエア)で展示される。
掲載紙面(PDF):
2023年1月1日号・第1部(2489号) 1面 (8,959,117byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
見並さんの入選作「新赤穂手織り絨毯 花結文」(縦100センチ、幅80センチ)は赤穂緞通の織りの技術にペルシャ絨毯やトルコ絨毯の技法を組み合わせた独自の製法で織り上げた品。15歳で赤穂市教育委員会の織方技法講習会を受講して織り手の道へ入った長年のキャリアから生み出された、他に類のないオリジナル性が評価された。
見並なおこさん作「新赤穂手織り絨毯 花結文」
ベテラン作家の柳田緑さん(74)=坂越=に弟子入りして5年目の宮本さんは「毘沙門亀甲」を織った一枚(縦54センチ、横79センチ)で入選。伝統的な日本の文様でありながら赤穂緞通では見ることのなかった文様を浅葱色と水色、白茶の3色で織り上げた。
宮本理絵さん作「毘沙門亀甲」
「憧れの公募展だったので入選できてうれしい。次回も私だけにしか織れないオリジナルを追求したもので挑戦したい」と見並さん。宮本さんは春には新築の自宅に工房を構えて独立する予定で、「もっと技術の向上に努めて、一枚一枚丁寧に製作していきたい」と意欲を話した。
同公募展は、伝統的技術・技法に現代生活の中で使われるための新しいアイデアや表現を取り入れた市場性のある作品を公募して製品開拓につなげる主旨で一般社団法人伝統的工芸品産業振興会が主催。47回目となる今回は全国から211点の応募があり、101点が入選した。関係者によると、赤穂緞通の入選は第42回の根来節子さん=古浜町=以来5年ぶり。
2人の作品は同展の優秀作品展(1月4〜12日、東京都港区赤坂・伝統工芸青山スクエア)で展示される。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年1月1日号・第1部(2489号) 1面 (8,959,117byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
藩主迎えた「上段の間」も 田淵氏庭園一般公開 [ 文化・歴史 ] 2022年11月08日書の清水さん 9年連続日展入選 日本画の古川さんは4度目 [ 文化・歴史 ] 2022年11月05日第61回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞者 [ 文化・歴史 ] 2022年11月04日有年横尾の三木喜美子さん 十二支の色紙展 [ 文化・歴史 ] 2022年11月04日『民謡と民俗の祭典』11月6日開催 写真で回顧「赤穂線を走った汽車・電車」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月28日第33回MOA美術館赤穂児童作品展の入賞者 塩屋荒神社 3年ぶり屋台行事 勇壮に奉納練り [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日早乙女たちが稲収穫「抜穂祭」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日名人が語る塩づくり「塩は生き物。夜泣きもする」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日市文化賞・スポーツ賞に5団体32個人 赤穂が生んだ文人歴史家 姫路で特別展「西山松之助」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月21日「2022赤穂市美術展」絵画、書など309点 個性豊か 名僧高僧の墨跡展 [ 文化・歴史 ] 2022年10月20日頭人行列に獅子舞 3年ぶり「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月17日
コメントを書く