歴博で「赤穂を治めた藩主」展
2009年11月27日
歴史博物館で好評開催中の特別展
森家は織田信長の家臣だった森可成を中興の祖とする大名。津山藩18万6500石を治めたが、藩主の死と無嫡子で元禄10年(1697)に改易に。備中西江原に所領を得た後、宝永3年(1706)に赤穂へ転封となった。
「森家先代実録」は8代藩主忠哲の命で編さんされた。本編28巻と補遺編2巻からなり、初代長直までの家史がまとめられている。旧藩主家に伝わる原本が公開されるのは初めて。
3代長生が朝廷から授かった宣旨、森家の合印「十字紋」が入った足軽具足、軍配も普段は非公開の品。その他にも長直所用の具足、香道や茶の湯をたしなんだ7代忠賛作の茶碗、今年度の発掘調査で江戸上屋敷跡(東京都港区芝)から出土した屋根瓦など興味深い展示内容となっている。
森家にスポットを当てた特別展は赤穂では初めて。木曽こころ学芸員は「歴代の藩主家の中で最も長く赤穂を治めた大名について知ってもらえる機会になれば」と話している。
1月12日(火)まで午前9時〜午後5時。水曜休館(12月23日は開館し、24日休館)。入館料は高校生以上300円、小中学生150円。Tel43・4600。
図録(1100円)は同館窓口で販売。12月6日(日)午後2時から同館講義室で、大石神社非常勤学芸員の佐藤誠氏による講演会「森家の遺品について」が行われる。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年11月28日(1872号) 1面 (9,761,205byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日市民文化祭 短歌会と俳句会の作品募集 日本遺産写真展 作品を公募 県展2022 3部門で3人入選 [ 文化・歴史 ] 2022年08月10日「角立てない」伝統の書体 播磨提灯 気持ちや思い自由に表現「デザイン書道」 [ 文化・歴史 ] 2022年08月04日
コメントを書く