22日から「赤穂の塩業展」
2008年03月15日
初めて2点同時に公開される「東浜・西浜塩田絵図」
絵図はもともと、西浜塩田最大の塩業者だった柴原家が所蔵していたもので、真光寺を経て平成11年に市に寄贈された。慶応元年(1865)の年号が記されており、「東浜塩田が最も拡張された幕末期の状態を知ることができる貴重な史料」として同18年、他の史料と一括で市有形文化財の指定を受けた。
一筆ずつ整然と並ぶ塩田区画のほか、かん水を煮詰める「釜上げ」を行っていた釜屋、海に浮かぶ塩廻船なども描かれ、地続きになった唐船島も見える。
平成2年に歴史博物館であった開館1周年記念展「古絵図に描かれた近世の赤穂」では西浜絵図のみ展示。東浜絵図は初公開という。
企画展では、入浜式塩田を中心に「万鍬」「潮掛杓」など道具類も展示。「塩叺」「担桶」には実際に塩や水を入れ、作業の大変さを体感できる。塩田の様子を振り返る写真、塩の知識をまとめた資料などパネル約70点を並べ、当時の塩づくりを再現したDVDも放映する。
同館は「塩を神様と同じくらい大切に扱ってきた先人の苦労や努力を知ってもらえれば」と見学を呼びかけている。
5月6日(火・祝)まで。午前9時半〜午後4時半。火曜休館(祝日の場合は翌日。ただし4月30日は開館)。入館料は大人200円、小・中学生100円。問合せは同館Tel43・4192。
企画展に合わせて次の講演がある。いずれも午前11時から1時間。
▽3月29日(土)=「塩あれこれ」日本塩業研究会会員・西畑俊昭氏(相生高教諭)
▽5月4日(日)=「赤穂と塩づくり」赤穂化成顧問・横山嘉人氏。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年3月15日(1785号) 1面 (10,930,261byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日市民文化祭 短歌会と俳句会の作品募集 日本遺産写真展 作品を公募 県展2022 3部門で3人入選 [ 文化・歴史 ] 2022年08月10日「角立てない」伝統の書体 播磨提灯 気持ちや思い自由に表現「デザイン書道」 [ 文化・歴史 ] 2022年08月04日
コメントを書く