平安神宮アートコンペで優秀賞
2010年10月13日
アートコンペで優秀作品賞の受賞作と寺村サチコさん
「制作者の自由な発想と表現で神々へ捧げるアート作品」などをテーマに立体、グラフィック、絵画を募集したコンペ。206点の応募があり、うち一次審査を通過した62点が会場に展示され、公開審査の結果、入賞8点が選ばれた。
受賞作は糸でくくった布地を染料に浸し、生地の収縮と色彩で作品を表現した「絞り染め」のオブジェ。大学進学後、継続して取り組んでいる技法を用いた。赤、ピンク、黒、青など酸性染料6色を基に調合し、極薄のシルク地を染色。ところどころ脱色の工程も加え、自分がイメージする色合いを追い求めた。
1回の染色に平均約30分。その間、火にかけた鍋から目を離さずに、じっと待つ。毎日朝から深夜まで作業を繰り返し、2週間かけて完成。苦労して仕上げた作品に、英語で「祈り」を意味する「Prayer」と名付けた。
今後も11月の学園祭、来年1月に銀座で開く作品展と精力的に創作活動に励み、3月には初めての個展開催を故郷・赤穂で予定している。「どうすれば作品に強さ、存在感を与えることができるか、ずっと考えている」という寺村さん。夢があるからこそ生まれる悩みに向き合っている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年10月16日(1916号) 4面 (11,262,910byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
タイ料理に挑戦 世界の料理教室 [ 文化・歴史 ] 2020年02月03日作るぞ「歌って踊れる」義士ソング 「文化財防火デー」前に消防訓練 赤穂出身作家 造形アート公募展で大賞 [ 文化・歴史 ] 2020年01月25日「日本第一」の塩学ぶ講演会 「国内最高技術の石積み」赤穂城の櫓台 [ 文化・歴史 ] 2020年01月20日切り絵で描いた故郷の創作昔話を本に [ 文化・歴史 ] 2020年01月18日「西播磨ゆかりの人物知って」自費で絵本 [ 文化・歴史 ] 2020年01月08日坂越の安藤慶一さん 油彩画「瀬戸の景観」展 [ 文化・歴史 ] 2020年01月05日第32回赤穂民報習字紙上展の作品募集 修理中の赤穂城跡東櫓台で現場見学会 別府鉄道のネガ一式を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年12月16日内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展 [ 文化・歴史 ] 2019年12月13日利息で討ち入り武具購入!?「忠臣蔵の決算書」 [ 文化・歴史 ] 2019年12月08日内匠頭切腹の地ゆかり「田村銀杏稲荷」再建 [ 文化・歴史 ] 2019年12月07日
コメント
0 0
投稿:全国で活躍 2010年10月13日コメントを書く