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赤穂緞通を伝承、阪口さんに「ともしびの賞」

 2010年11月20日 
赤穂緞通の伝承功績で「ともしびの賞」を受賞した阪口キリヱさん
 日本三大緞通の一つ、赤穂緞通の織り方を継承し、郷土文化向上に功績があったとして、赤穂市選定保存技術保持者の阪口キリヱさん(89)=御崎=に16日、兵庫県から「ともしびの賞」が贈られた。
 阪口さんは平成3年から赤穂緞通織方講習会の講師として後進の育成に尽力。24人の後継者を送り出し、今では孫弟子を含めて40人以上が阪口さんの技法を受け継ぐ。赤穂緞通は平成19年に県の伝統的工芸品に指定されるなど、再興の道を着実に歩んでいる。
 大正10年、緞通制作が盛んだった赤穂郡新浜村(現赤穂市御崎)に生まれ、11歳から緞通を織り始めた阪口さん。昭和40年代に市内唯一の織り子となっても技術を守り通したことが今日につながった。現在も「赤穂緞通を伝承する会」の顧問として後進の活動を見守っている。
 「ともしびの賞」は郷土文化の向上に長年ひたむきな努力を続けた個人、団体を称えようと、昭和50年度に創設。今年度は3団体18個人が受賞し、阪口さんは最高齢者。
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掲載紙面(PDF):
2010年11月20日(1920号) 1面 (10,699,947byte)
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