有年宿と高瀬舟、郷土史の説明板
2012年02月21日
東有年自治会館前に設置された「歴史街道・史跡案内板」
東有年地区はかつて「有年宿」と呼ばれ、西国街道の宿場町としてにぎわった。有年川(現・千種川)の高瀬舟が荷を積み下ろす船着き場もあり、最盛期には数十軒の旅籠が並んだ。度重なる水害などで当時の建造物はほとんど失われ、現在は高瀬舟が発着した「大波止」「小波止」の石積み、航行を助けた灯台が残る程度という。
説明板は「有年地区まちづくり推進協議会」(木虎勇会長)が「西国街道・史跡案内板」として作成。昨年度、西有年の大山峠口に建てたのに続き、市の補助金を活用した。金属製看板(縦約90センチ、幅約190センチ)に「有年宿」と「高瀬舟灯台」についての歴史と現状を写真入りで掲示し、番所があった自治会館に設置した。
25日は除幕式に続き、宿場の本陣跡や大波止、小波止などを市教委学芸員のガイドで巡る「歴史探訪ウオーク」を実施(約4キロ、小雨決行)。また、自治会館では、江戸時代の有年宿を描いた絵図、参勤交代で宿泊した大名の記録が書かれた帳簿を午前10時から正午ごろまで展示する。
2代前まで「柏屋」の屋号で旅籠を経営していた東有年自治会長の沖知道さん(71)は「地区の歴史を語り継ぐことに役立てば」と話している。問い合わせはTEL090・3031・9668(沖会長)まで。
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掲載紙面(PDF):
2012年2月25日(1981号) 1面 (7,235,155byte)
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