「現代人気陶芸家50人」に選出
2012年07月07日
備前焼作家として活躍が期待される高力芳照氏
備前焼の美術商を営む家に生まれ、人間国宝をはじめ名人らが手がけた作品を日常的に見て育った。物心ついたときには粘土を触って遊び、中学生になったころには将来の職業を「陶芸家」と決めていたという。
高校を卒業してすぐに金重素山(1909−95)=岡山県重要無形文化財保持者=、金重有邦に師事。土づくりの重要性を徹底して教えられた。7年間の修業を経て、平成8年に独立。その年に死去した素山の最後の弟子となった。
35歳に初個展を開いてから東京、岡山などで毎年作品発表の機会を設け、田部美術館の公募展「茶の湯の造形展」は今年で通算7度目の入選。「美を見る眼を養いなさい」という師匠の教えを常に心に持ち、茶道具や仏像、能面といった美術工芸品、さらには山や空などの自然界に日々発想を求めている。
「今は新しいことへの挑戦と失敗の連続。でも、その失敗から勉強させてもらっています」と高力氏。「作家として有名になることより、自分自身が納得できる器を一つでも多くつくりたい」と、作陶の道を悠然と進んでいる。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年7月7日(1997号) 4面 (7,323,930byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
「川柳赤穂吟社」10周年記念で誌上大会 投句募集 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日田辺眞人氏の歴史発見講座 50人募集 風景写真西播磨 会員10人作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年10月03日
ル・ポン開幕前会見 樫本さん「人生に残るコンサートに」 [ 文化・歴史 ] 2022年09月30日
ル・ポン国際音楽祭 2日開幕 赤穂公演の残席わずか 「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日
「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日
「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日
絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日
逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日
義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日
市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日
コメントを書く