吉良上野介の書状4通発見
2012年12月07日
延宝2年に書かれたとみられる吉良上野介義央の書状
発表によれば、これらの書状は今年8月、同研究所の史料約20万点の中から見つかった。義央の書状はいずれも西本願寺宛ての礼状。うち1通は、長女の鶴姫と薩摩藩主・島津綱貴の婚姻が幕府から許されたことに祝儀を贈った第14代寂如宗主への返礼で、延宝2年(1674)に書かれたとみられる。
義冬の書状は、寂如宗主から4代将軍家綱への贈答品を義央が披露したことを伝える文面。また、義弥の書状は自筆で、3代将軍家光の乳母として権力を誇った春日局からの頼まれ事を同寺へ取り次ぐ内容だった。
吉良家は幕府の儀式・典礼を司る「高家」。今回見つかった書状からも幕府と門跡寺院の間を取り持つ役割を果たしていたことがうかがえる。同研究所の大喜直彦・上級研究員は「近世史研究の有益な新史料」と位置付け、吉良町がある西尾市教委の三田敦司学芸員は「高家としての吉良家の事蹟の一端を示しており興味深い」と話している。
見つかった書状は12月8日(土)から来年1月27日(日)まで京都市下京区の「龍谷ミュージアム」で展示される。月曜と年末年始は休館。TEL075・351・2500。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年12月8日(2017号) 4面 (9,167,275byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
繊細な明暗バランス「紡がれる想い」須藤克明展 [ 文化・歴史 ] 2022年07月30日第37回赤穂民報習字紙上展の入賞者 講演会「山鹿素行の教育思想」7日にハーモニーH 今年で第20回 あこう絵マップコン作品募集 第37回赤穂市美術展 5部門で作品募集 県史跡指定30周年記念「沖田遺跡のひみつ」展 [ 文化・歴史 ] 2022年07月16日宮前桜プロジェクト 加工した素材を展示 [ 文化・歴史 ] 2022年07月02日子どもたちが恒例の「お田植え祭」 憧れた装束 高校生が雅楽披露 [ 文化・歴史 ] 2022年06月19日坂越の船祭 3年ぶり「船渡御」実施へ コンセル・ヌーボ定期演奏会 19日に開催 コンセプトは「昔の縁側」坂越に古民家カフェ開店 松年『富士牧狩図』も 未公開収蔵品展 [ 文化・歴史 ] 2022年06月11日ル・ポン音楽祭 チケット発売8月10日 親子券を先行受付 通算入館者数30万人達成 旧坂越浦会所
コメント
書の心得がないので、書かれている文字を文章として読み取ることは私には
できませんが、昔の人は達筆であったんだという感心します。
このような書や史料から史実が明らかになっていくんでしょうね。
0 0
投稿:歴史は良くわからないけど。 2012年12月07日コメントを書く