透明感ある多彩な繊維造形、寺村サチコ展
2014年08月29日
作品制作中の寺村サチコさん=本人提供
寺村さんは赤穂高から多摩美術大へ進学。在学中から絞り染めと型染めの技法を生かした繊維造形に取り組み、透明感のある色鮮やかな独特の作風で多くのコンクール入賞を重ねた。平成24年に同大大学院を修了。現在は結婚して群馬県みどり市に移住し、染色会社勤務のかたわら創作に励んでいる。
今年は4月に京都、7月から8月にかけて東京でも個展を開催。「かわいい色味」の作品を増やしたことで、コサージュやピアスといった身に付けることのできる小物系が人気を集めたという。
今展では秋冬物の新作を中心にスカーフ、リングなど約100点を出品。その多くはクラゲ、イソギンチャクなど「美しさの中に毒のあるいきもの」をモチーフにしたことから、個展タイトルは「想像図鑑」とした。
「ミシンでは望む風合いが出ない」と作品はすべて手縫い。布を染めるための型紙も自分でカットするなど手作りにこだわる。今年は両手首が腱しょう炎になったこともあったが、「作品は私そのもの。造らなければ、私が私でなくなる」と制作を休むことはないという。
作品を「我が子」のように扱う寺村さん。「どの子も思いを込めたかわいい子ばかり。ぜひ会いに来てください」と話している。9月6日(土)まで午前10時半〜午後6時。会期中は休みなし。入場無料。TEL25・1604。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年8月30日(2101号) 3面 (11,078,016byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
ル・ポン国際音楽祭 2日開幕 赤穂公演の残席わずか 「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日市民文化祭 短歌会と俳句会の作品募集 日本遺産写真展 作品を公募 県展2022 3部門で3人入選 [ 文化・歴史 ] 2022年08月10日「角立てない」伝統の書体 播磨提灯
コメントを書く