神官子孫宅に「大避大明神」縁起書
2017年04月29日
江戸末期に作成されたとみられる「大避大明神御縁起書」
古文書は縦約36センチ、幅約88センチで、「そもそも大避大明神の由来をくわしく尋ね奉るに」との書き出し。秦河勝について、▽洪水で流れ着いた壺の中から見つかった赤ん坊が成長した▽摂津国難波浦から、うつぼ舟に乗り、播州坂越浦に漂着した▽荒尾明神と奉られた後に大避大明神となった−などと伝承を記している。
所蔵者の杉原弘さん(72)によると、かつて先祖は西有年の大避神社の宮司で、ほぼ同じ文面とみられる断簡とともに受け継がれてきたという。年紀は書かれていないが、おおよその作成年代について同会が専門家に鑑定を依頼したところ、紙質や字体から「江戸後期から末期」とみられる。
大避神社の縁起が書かれた文献は市内に複数あり、最も古いものでは天和2年(1682)の年紀がある「播州赤穂郡坂越浦大避大明神縁起」がある。宮崎会長は「これまでに確認されている縁起書と比較するなど詳しく研究したい」と話している。
<前の記事 |
第59回赤穂市民文化祭 俳句・短歌入賞者 [ 文化・歴史 ] 2020年11月01日討ち入りへの経緯克明 義士自筆の覚書 [ 文化・歴史 ] 2020年10月31日
創作人形で「懐かしい昭和」渡部美智子展 [ 文化・歴史 ] 2020年10月30日
2020年度文化・スポーツ賞 受賞者決定 能楽の祖ゆかりの大避神社で奉納上演 [ 文化・歴史 ] 2020年10月27日
日展 書の部門で赤穂から2人入選 [ 文化・歴史 ] 2020年10月27日
絵葉書で回顧 明治〜戦前の赤穂 [ 文化・歴史 ] 2020年10月26日
クイズと講話で地元の歴史に興味 大正初期の八幡宮祭礼 絵葉書が現存 [ 文化・歴史 ] 2020年10月24日
旧東洋紡赤穂工場の写真を冊子に [ 文化・歴史 ] 2020年10月10日
「日本一小さな博物館」が70周年 [ 文化・歴史 ] 2020年10月08日
お菓子の家テーマ クラフト作品とデザイン画募集 「戦争と平和考えて」原爆ドーム油絵展 [ 文化・歴史 ] 2020年10月05日
映像バックに雅楽でクラシック 動画公開へ [ 文化・歴史 ] 2020年10月04日
御神体を特別公開 藤樹と蕃山の位牌も
コメントを書く