- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
いつか きっと
2013年01月01日
『いつか、きっと』○文/ティエリ・ルナン ○絵/オリヴィエ・タレック ○訳/平岡敦 ○光村教育図書
この絵本の少年のように「いつか きっと」何かをしようとは思ってもみませんでした。「小さな島に 子どもがひとり すわっていた。子どもは世界をながめ、考えた。」ではじまるこの絵本は、どのページをめくっても心にぐさりとささるものがあります。
なかでもショックを受けたのは次の文です。
「飢えに苦しむ人がいる。
それを見て子どもは思った。
いつか、きっと、投げなわで雲をあつめ、砂漠に雨をふらせよう。
とうとうと流れる川をひこう。」
今、子どもたちは世界をながめることがあるのでしょうか。そして、何かを思うことがあるのでしょうか。
その日その日の楽しさばかりを求めて、何かを考えることがなくなりつつある…。そんな思いがしてなりません。
一人でも多くの子どもたちが世界に目を向けてほしい。絵本がそのきっかけになれば…。そう願っています。
* * *
『いつか、きっと』○文/ティエリ・ルナン○絵/オリヴィエ・タレック○訳/平岡敦○光村教育図書
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年1月1日(2020号) 4面 (5,300,609byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
かぜのでんわ 2021年03月11日
ソフィー・スコットの南極日記 2020年12月05日
中国のシンデレラ 2020年11月21日
アイヌ文化に思うこと 2020年11月14日
「本と図書館の歴史」に学ぶ 2020年10月31日
アメリカの神話 2020年05月02日
つぼつくりのデイヴ 2020年03月20日
おじいちゃんの思い 2020年03月07日
たいせつな友だち 2020年02月22日
タンザニアのおはなし 2020年02月08日
恐竜への思い 2020年01月25日
あおくんときいろちゃん 2020年01月18日
チーズとねずみ 2020年01月01日
幻の絵本 2019年11月30日
文字のない絵本 2019年11月23日
コメントを書く